弾き語り歌姫ジャネット・サイデルJanet Seidelトリオを聴いて
4月4日(日)弾き語りの華、ジャネット・サイデル・トリオがファーラウトに出演しました。
ジャネット・サイデルJanet Seidel(p,vo)
チャック・モーガンChuck Morgan(gt)
デイヴィド・サイデルDavid Seidel(b)
1セット66名、2セット72名で、ほぼ満席に近い状態でした。ミエコさんに踊り場で切符係りをやってもらったんですが、座った席が悪いとか言って帰るなんて言い出す人ともいましたし、隣のヤツがタバコを吸うので変えてくれとか、反対に一番前はイヤだとか、もう注文がうるさいのなんのって大変。お金のことでもあれこれあってミエコさんは這々の体でした。まあ、でもみんな熱心で、貪欲に聴いていましたし、とても楽しんでいましたから、そういう熱心さの現れだったんでしょう。そしてキャンセルの方や連絡もなしに来ない方が非常に少なかったです。それも皆さんの関心の高さを証明しているのかもしれません。
ジャネットはとても自然でいい歌でした。リハーサルのときから自然でまったく力が入っていなくて僕は驚いたんですが、本番でもなにも変わらず、非常に落ちついた見事な歌でした。少し小さすぎるかなと思うくらいの音量で、ときにクールにも感じましたし、それでいて温かく、力まず張り上げず、誇張や虚栄が微塵もなく、歌詞が聴きとりやすい、透明感のある歌でした。声量もないわけではなく、出すところでは出していましたが、とにかく無駄な力みや虚勢を張るわけでもない、不思議な落ち着きと優しさがありました。
チャック・モーガン(gt)もデイヴィド・サイデル(b)も、まったく邪魔をしないサポートに徹した伴奏でした。チャックはウクレレなんかを弾いて変化をつけていましたし、パーカッションのような音をギターで作ったり、デイヴィドはほとんとバックに徹した落ちついたリズムを作っていました。
終わってから、帰る人が皆口々に、良かった良かったと言って出ていきました。ずば抜けたところは3人ともなにもないにもかかわらず、なにか濃い魅力があって楽しく引き寄せられる、そんなトリオだったよう思います。終わってみると、ジャネットの歌の魅力がいかに大きいかがよく判る、そんな一夜でした。
4/4/2010 ファーラウト 村尾陸男
- by ジャズクラブFAROUT-ファーラウト-
- at 2010年02月15日

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