7月6日(木)ブラジル音楽祭Ⅳセルソ・マシャード弾き語り

皆さん、こんにちは

7月6日(木)セルソ・マシャードの弾き語りによるブラジル音楽祭Ⅳのお知らせです。

この人はファーラウト・ブラジル音楽祭 Ⅰ で11歳の孫と弾き語りを聴かせてくれたフィロ・マシャードの弟で、音楽活動のためにカナダに住み、国籍までカナダに変えてしまった人です。彼はブラジル音楽だけでなくクラシックギターもよく勉強していて、クラシックギターの本も出している研究家でもあり、その演奏には幅広い関心が向けられています。

ブラジルのギタリストは、ピックを使わず指で弾くからなんでしょうが、本当に多くのことを欲張って演奏にもりこめます。2年前にケイ・リラと来たマウリシオ・マエストロはとくに凄かったですね。ベースとコードとメロディを全部一人でやっているような、そんな神業でした。マエストロ(巨匠という意味)という名前が、もう既に普通じゃないですが、ブラジルのギターの水準は恐ろしく高いです。むかし「南米に行ったら音楽を職業に選ぶな」とあるコロンビア人に忠告されたことがあります。水準が高く、並ぐらいでは食えないからだそうです。ハハ。まあそうでしょう。毎年そんなことを強く感じてしまいます。今回もきっとその思いを新たにするんではないでしょうか? 数千円で巨匠を目の前で見られるんですから、こんな機会は滅多にないです。どうぞブラジル音楽祭Ⅳをお見逃しなく。

7月6日(木)ブラジル音楽祭Ⅳ
セルソ・マシャード(gt,vo)
1st/7-8pm、2nd / 9-10pm
通し6000円、どちらか片方のみ3500円
6/25日までの前売り券購入または振込にてそれぞれ、1000円、500円割引
予約は電話 045-261-5635 またはメイル info@jazz-farout.jp にて。

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セルソ・マシャードCelso Mashado はギター、ボーカル、バンブー・フルート、パーカッション、作曲等、多彩な才能を持つブラジル生まれの音楽家。1953年、サンパウロ州北部のヒベラォン・プレット市生まれ。父はプロのギター奏者、すぐ上の兄は日本のブラジル音楽界でも人気の高いフィロ・マシャードで、彼らからギターを学びながら育った。70年代始めからフィロとの兄弟バンドのフィロ・カルテットで活動、また当時からの人気シンガー、マイーザやナナ・カイミ、ネイ・マットグロッソ、エミリオ・サンチアゴ他のギター奏者としてツアーに同行した。コンポーザーとしてもこれまで多くのギター作品を発表、特にクラシック・ギター界で高い評価をうけ、ブラジリアン・ギターの楽譜集として世界中で発売、日本でも頻繁に取り上げられ演奏されてきている。

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ブラジル黒人の血統が持つリズムとハーモニー、そしてクラシック・ギターの奏法と、卓越したパーカッションの技術で、30年以上に渡りブラジル国内のみならず世界各国で活動、世界15ヶ国以上のギター・フェスティバルに出演し、アサド兄弟、ヤマンドゥ・コスタ、ホメロ・ルバンボ等とも共演。またペルーやアルゼンチン等の南米音楽からアフリカ音楽にまで幅広く精通しており、ギターの魔術師として評価される一方、ステージでは周りに存在するどんな物でも音楽にしてしまう稀有な能力も備え、その音楽表現力と即興技術に多くの聴き手を驚かせてきている。2016年1月、イーストエンド国際ギター・フェスティバルのスペシャルゲストとして初来日し、その驚異の演奏を国内初披露。現在はバンクーバーを拠点に世界中を行き来し、西ヨーロッパ、スカンディナヴィア、カナダ、アメリカで多く演奏している。彼の音楽は南イタリーやエジプト、モロッコの音楽性も内に強く宿していて、そのスタイルは卓越したクラシック・ギターの技術に支えられている。彼のクラシック曲はフランスの出版社が本にしているほどで、彼はポップ畑の有象無象とは一線を画す質の音楽家だ。サンバ、ショーロ、バイオン、フレヴォなどブラジルの伝統音楽にも造詣が深く、その味はもう世界の音楽と言うべきものに達している。セルソは1953年1月生まれで7歳で街角で演奏するバンドから始め、1989年からカナダに居を移して世界中で演奏してきている。

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ジャズ詩大全電子版に新原稿と改訂新版

新原稿と改訂新版

Jazz-Lyrics.comのジャズ詩大全電子版には、順次新しい項目が追加されていますし、新原稿や改訂原稿がアップされています、どうぞ覗いてみてください。研究–バート・バカラック、ハロルド・アーレン、ジョニー・マーサー、ジュール・スタインなど新しい原稿がアップされています。日本ではほかにないほど、内容が重厚で正確ですから、参考にされる方には、代えがたいほどのものです。

ジャズ詩大全電子版に寄せて

《ジャズ詩大全》シリーズは1990年から出し始め、本巻20、別巻2、計22巻となり、ほぼ完結しました。索引集をあと一冊出す予定ですが、出版の困難な状況もあり、それで終わりとなりそうです。そこで2012年6月に横浜・関内のジャズクラブ・ファーラウトの下にジャズ・スクール「教室ファーラウト」が開校したのを機に、スクールの活動の一環として《ジャズ詩大全電子版》の販売を開始することにしました。あの大英百科事典Encyclopaedia Britanica が印刷版を廃止しCD版に切り替えたのはたしか2000年ごろでしたか、世は重くて分厚くて手間とお金のかかる出版物をなくして、CD版に切り替えるべく動いてきました。そしてさらに最近ではそのCD版もなくしてダウンロード販売に切り替えるところも増えてきています。朝日新聞、Wall Street Journal、科学雑誌Newtonなど、こぞってそういう方向に変化してきています。この《ジャズ詩大全電子版》は、利用者が自分の好みの曲の楽譜だけ選んで買うことができるだけでなく、本を買いに行く手間とお金はおろか、図書館に行ってコピーする交通費、コピー代、時間を考えたら、おそらくそれよりも安くつくほど、読者、愛好家にとって手軽で便利なサイトになるでしょう。もちろんそれだけでなく電子版では、出版物と違って新しい内容のものの販売も簡単なら、掲載済みのものの更新も容易で、そういう良さを存分にいかさなければなりません。つまり出版物の《ジャズ詩大全》は終了しても、電子版はある意味でそれを存続発展させていくことができる特質をもっていると思います。そしてそれ以外にもまだ多くの可能性が残されていそうです。その可能性を模索し考え組み立てるのは大きな仕事ですが、それをやらなければこれを立ち上げる意味も半減してしまいます。インターネットのサイトがいい加減なジャズ・スタンダード曲の訳を載せている例は、枚挙にいとまがありません。最近では減るどころか増えてきているようにも思えます。《ジャズ詩大全電子版》は可能性の輪を拡げていくだけでなく、こういう迷妄に陥ることなく、心して全体を組み立てていこうと考えています。皆さんの積極的なご利用を願うとともに、ご意見、感想なども反映させながら、さらに充実したものに作っていけるよう、皆さんとともに歩んでていきたいと、私はいま考えています。どうぞ《ジャズ詩大全電子版》をよろしくお願いします。
ジャズ詩大全著者
ジャズクラブ・ファーラウト
並びに教室ファーラウト代表
村尾陸男