6/30日7pm ジーン・シモサト4

皆さん

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ファーラウトからギタリストのジーン・シモサト・クォーテトの演奏のお知らせです。来たる6月30日(日曜)にジーン・シモサトGene Ess Shimosato率いるクォーテトが演奏してくれます。ジーンはもともと日本人でしたが、今はアメリカ国籍だそうで、ほかのメンバーは全員日本人なので日本語も喋れます。しかしみなバークリー音大に行きニューヨークで活躍してきているので、英語も達者です。

ジーン下里 クォーテト Gene Ess Shimosato Quartet
6/30(日)    1st/7-8pm    2nd/8:45-9:45pm   入れ替えなし6000円  
6/21までの券購入、振込にて1000円引き。

なお予約は予約欄からメイルを入れてくださると確実に来ます。届かないメイルが多くなってますので、どうぞ予約欄からのメイルをご利用ください。

Gene Ess Shimosato – guitar
Mao Soné – piano
Riku Takahashi – bass
Hironori Suzuki – drums

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Gene Ess Shimosatoジーン・エス・シモサト
ニューヨークを中心に活躍するジャズギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーでもある Gene Ess Shimosato ジーン・エス・シモサト。17歳で単身渡米し苦難の道を経て、Geneがもっとも敬愛するジョン・コルトレインJohn ColtraneのバンドのドラマーだったRashied Aliラシード・アリと仕事をはじめ、ロックスターのCarlos Santanaカルロス・サンタナ、Clark Terryクラーク・テリー、Slide Hamptonスライド・ハンプトン、Donny McCaslinドニー・マカスリン、Tigran Hamasyanティグラン・ハマスィアン、Nicki Parrottニキ・パロトとの共演を果たしている。

ジーンの音楽の歴史はピアノから始まった。幼少期にベートーベンとショパンなどクラスィクを学びはじめ、やがて様々なジャンルの音楽にのめりこんでいった。その後父親の仕事の関係で沖縄の米軍基地で暮らすことになり、沖縄の伝統音楽に触れ、一方ではアメリカ人兵士が訪れるジャズクラブが身近にあったことでジャズも自然に耳にしていった。ギターも始めたジーンは、すぐに周囲のミューズィシャンや音楽の講師などから才能を認められるようになり、なんと14歳の頃からすでに沖縄のジャズクラブで定期的に演奏するようになっていた。高校を卒業後、ジョージ・メイソン大学に進学し単身でアメリカへ。Andrés Segoviaアンドレス・セゴヴィアの弟子Glenn Smithグレン・スミスのオーケストラに入っていたギタリストのLarry Snitzlerラリー・スニツラーとの古典音楽研究に没頭した。1983年にアメリカの歴史ある音楽雑誌Downbeatにて、ジーンはイギリスの作曲家Lennox Berkeleyレノクス・バークリーによる Theme and Variations賞とOutstanding Performance賞を受賞。それにより得た奨学金でバークリー音楽大学に進み、そこでさらにJohn Coltraneジョン・コルトレインの音楽の影響を強く受けていった。1990年にバークリー音楽院を卒業し、1991年にニューヨークに移住。90年代はラシード・アリとのワールドツアーで大きな称賛を得て、この時期にサンタナほかの上記の人達との共演を果たした。

2001年にアリと一緒にアルバム NO ONE IN PARTICULAR を発表。その後ジーンはバンドリーダーとして自分のアルバムを出していった。なかでも2009年に出したアルバムModes of Limited Transcendenceが大きな評価をえて、翌2010年にはアメリカの著作権管理団体SESACによるOutstanding Jazz Performance賞を受賞。ピアニストのハマスィアンとジーンのギターによる演奏は今なおジャズ界で輝いている。2012年に初めて歌を入れたアルバムA Thousand Summersを発表。歌はニキ・パロトで、これが現在のFractal Attractionプロジェクトに繋がっている。Fractal Attractionはジーンをリーダーに構成され、参加メンバーにはGene Jacksonジーン・ジャクソン、Clarence Pennクラレンス・ペン、Thomson Kneelandトムソン・ニーランド、Yasushi Nakamura中村恭士、David Berkmanデイヴィド・バークマン、John Escreetジョン・エスクリート、Manuel Valera マニュエル・ヴァレラなどジャズ界の重鎮が名を連ねている。2013年に出したアルバムFRACTAL ATTRACTION、2015年のEternal Monomyth、2016年のABSURDIST THEATERはSESACのNational Performance Activity賞を受賞した。

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曽根麻央 Mao Soné
 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、2枚組CD Infinite Creature で出発したトランペター/ピアニスト/作曲家。トランペトとピアノの同時演奏でも知られる。18歳で猪俣猛グループに参加。同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程第1期生として首席summa cum laudeで卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルクらに師事。同時にグロウバル・ジャズ研究所にも在籍。これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等のフェスティバルに出演し、ジョウ・ロバーノ、ダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥチ、テリリン・キャリントンらと共演。2017年には自己のバンドを率いてニューヨークのBlue NoteやワシントンDCのBlues Alley等に出演。2019年1月にはNHK-FMジャズ・トゥナイトで児山紀芳の代役でラジオ・パーソナリティーを務めるなど、その活動は多肢に渡る。曽根は国際的な賞を数々受賞している。2014年度フィラデルフィア国際トランペト協会ITGジャズ・コンペティションで優勝。同年国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションにて13人のファイナリストに。2015年に地元の流山市より”ふるさとづくり功労賞”受賞。2016年アムステルダムKeep An Eye国際ジャズアワードにて優勝。Official Website: maosone.com

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高橋陸 Riku Takahashi
1996年生まれの千葉県東金市出身。12歳で吹奏楽のコントラバス、エレクトリク・ベイスを始める。吹奏楽とコントラバスを習い、数々のコンテストで入賞する。平行して幼少時に焼肉屋のBGMで聴いたジャズに興味をもちCharlie Hadenの直系Jiro Plutschow氏に師事。吹奏楽部特待生として高等学校に進学。15歳で井上陽介氏に師事し、ベイス奏者として活動を始める。地元と都内を頻繁に行き来するようになる。17歳でU-18 Jazz Player Meetingでソリスト優秀賞を受賞。記念レコーディングにも参加。2014年に18歳でバークリー音楽大学Summer Performance Programに奨学金を得て留学。2017年には韓国で開催された国際音楽祭に出演、2018年にはNY修行中気鋭のKelly GreenやJohnny O’Nealの目にとまりJohnny O’Neal Trioの一員としてNYの最先端の舞台に立つ。

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鈴木宏紀 Hironori Suzuki      Drummer, Composer, Arranger
1989年静岡県浜松市生まれ。ピアノ講師である母の勧めで、6歳の頃からドラムを始めた。中高校では吹奏楽部に所属。ティンパニ等の打楽器全般を担当しクラスィク音楽に傾倒する。2008年に甲陽音楽学院名古屋校に入学し、市内のジャズライヴハウスを中心に活動を始める。2010年にバークリー音楽大学に奨学生として留学し、ジャズ作曲科と器楽科の両科を修了。2012年、同校にてDanilo Perez監修の育成機関”Berklee Global Jazz Institute”にアジア人ドラマーとして初めて参加した。これまでにトランペター曽根麻央と2人で”Sky Floor”と、日韓合同バンド”United East Jazz Quartet”の2枚のCDを発表。2014年活動の拠点をニューヨークに移し、自身の作編曲によるアルバムDecaytimeを2016年2月にD-musicaより発売した。2015年に拠点を東京に移し日本での活動を始める。2016年からはCD発売を機に自身のバンド”鈴木宏紀Decaytime”で活動。前田憲男、峰厚介らとも共演している。

ジャズ詩大全電子版に新原稿と改訂新版

新原稿と改訂新版

Jazz-Lyrics.comのジャズ詩大全電子版には、順次新しい項目が追加されていますし、新原稿や改訂原稿がアップされています、どうぞ覗いてみてください。研究–バート・バカラック、ハロルド・アーレン、ジョニー・マーサー、ジュール・スタインなど新しい原稿がアップされています。日本ではほかにないほど、内容が重厚で正確ですから、参考にされる方には、代えがたいほどのものです。

ジャズ詩大全電子版に寄せて

《ジャズ詩大全》シリーズは1990年から出し始め、本巻20、別巻2、計22巻となり、ほぼ完結しました。索引集をあと一冊出す予定ですが、出版の困難な状況もあり、それで終わりとなりそうです。そこで2012年6月に横浜・関内のジャズクラブ・ファーラウトの下にジャズ・スクール「教室ファーラウト」が開校したのを機に、スクールの活動の一環として《ジャズ詩大全電子版》の販売を開始することにしました。あの大英百科事典Encyclopaedia Britanica が印刷版を廃止しCD版に切り替えたのはたしか2000年ごろでしたか、世は重くて分厚くて手間とお金のかかる出版物をなくして、CD版に切り替えるべく動いてきました。そしてさらに最近ではそのCD版もなくしてダウンロード販売に切り替えるところも増えてきています。朝日新聞、Wall Street Journal、科学雑誌Newtonなど、こぞってそういう方向に変化してきています。この《ジャズ詩大全電子版》は、利用者が自分の好みの曲の楽譜だけ選んで買うことができるだけでなく、本を買いに行く手間とお金はおろか、図書館に行ってコピーする交通費、コピー代、時間を考えたら、おそらくそれよりも安くつくほど、読者、愛好家にとって手軽で便利なサイトになるでしょう。
もちろんそれだけでなく電子版では、出版物と違って新しい内容のものの販売も簡単なら、掲載済みのものの更新も容易で、そういう良さを存分にいかさなければなりません。つまり出版物の《ジャズ詩大全》は終了しても、電子版はある意味でそれを存続発展させていくことができる特質をもっていると思います。そしてそれ以外にもまだ多くの可能性が残されていそうです。その可能性を模索し考え組み立てるのは大きな仕事ですが、それをやらなければこれを立ち上げる意味も半減してしまいます。インターネットのサイトがいい加減なジャズ・スタンダード曲の訳を載せている例は、枚挙にいとまがありません。最近では減るどころか増えてきているようにも思えます。《ジャズ詩大全電子版》は可能性の輪を拡げていくだけでなく、こういう迷妄に陥ることなく、心して全体を組み立てていこうと考えています。皆さんの積極的なご利用を願うとともに、ご意見、感想なども反映させながら、さらに充実したものに作っていきたいと私は考えています。どうぞ《ジャズ詩大全電子版》をよろしくお願いします。
ジャズ詩大全著者
ジャズクラブ・ファーラウト
並びに教室ファーラウト代表
村尾陸男