執筆中の本について
現在ジャズ詩大全20巻を書いているところです。時間的に苦しいので、なかなか進みません。それから《ピアノ・フィンガー・ウェイトトレーニング》という既刊についても、今再校の段階で、秋頃に大判で出る予定です。
以下の文はこれらの本とは関係ありませんが、空欄を埋める意味でここに掲載しておきます。読んでみてください。
ブタインフルエンザにかからないためには豚肉を食べないこと、トリインフルエンザにかからないためにはトリ肉を食べないこと。でも少なくとも食べなくなって5年以上たっていないと効果はないでしょう。ブタを食べたらブタ菌が入るとか、トリを食べたらトリ菌が入るとか、そんなことを言ってるんじゃありません。ブタやトリを食べているうちに、ブタやトリがうつる病気にうつりやすくなる、そういう体質に人間もなっていくという意味です。どっちみち僕の自己流の説ですから、おそらく誰も信じないでしょうね。この僕の説を嘘だと思う人は、完全に肉類を断って5年経過しそれでもインフルエンザにかかった場合のみ、ほらみろ嘘じゃねえか、と僕に言っていいです。それは大変ですね。お察しします。でももしこれを信じたいとか本気でインフルエンザにかからない方法を模索しているとかいう人がいたら、とにかくこれを信じてみてやってみてくださいな。昔から信じる者は救われるとか言いますよね。関係ないか。やる場合はトリだけ断ってもブタを食べていれば効果は半減ですから、どうせやるならウシもふくめて肉類全部断つのがいいですね。それで5年経ってみて、インフルエンザにかからないという絶対の保証はないですが、かかりにくくなることは確かですし、それよりも自分のからだの中の大きな変化に驚くことになるでしょう。そしたらあなたは心の底から僕に感謝するでしょうね。いやそれは判りませんが・・・
ところで世界保健機関WHOは4月30日に、新型インフルエンザの呼称について、食肉産業に及ぼす影響などに配慮し"豚インフルエンザ"から"インフルエンザA型(H1N1)"に変更することを明らかにしましたね。まあ呼称はなんでもいいです。ウィルスはどっちにしろ変わり身が早いですから、これからも人間や家畜の変化に対応してまた新しい型を作ってやってくるわけです。それがなくなるとか廃れるとかいうことはどうやらないんですね。なせならそれは地球に生物が現れて以来の生物の進化や存続の根本原理だからです。だから今回のインフルエンザ騒ぎはほんの一例であって、これからも何度もやってくるでしょうし、もっと大きなものがくるのかもしれません。
そもそもの間違いは、豚や鶏などの家畜を養殖生産にしたことから始まっていると思います。養殖生産とは、本来の自然のなかで飼育するのではなく、温度管理された厩舎で、エネルギーを消費しないように運動もさせず、柔らかく食べやすい飼料と薬品、薬剤漬けで豚鶏(とんけい)を飼育し、食肉化することです。これはもう飼育ではなくたんなる食肉生産、動物の食肉化と言うべきですね。食肉化は動物から動物性、生物性を奪ってしまうので、ちょうど現代人の虚弱化した体質と同じように、動物ももろく虚弱になっていくわけです。現代人は冷暖房と養殖生産による食料で育ち、エレヴェイター、エスカレイター、自動車を使い、薬品、薬剤漬けで生活しています。体格は良くなっても、体質自体はどんどん弱くなってきていて、たとえば裸足で泥の上を歩けばすぐに足の皮膚が破れて血が出るでしょう。最近では犬も砂利道を歩いて足から血が出るらしいです。だから動物も同じように弱くなっていき、その肉はどんどん質を落としてきているわけです。人間はそういう肉を食べるんですね。養殖生産によって動物が動物性、生物性を失うことは、インフルエンザどころか人間にとって全面的な終末を意味しているかもしれないです。
ブタインフルエンザもトリインフルエンザも、本来は人間は滅多にかからなかったでしょうが、虚弱化、食肉化した豚、鶏を食べているうちに、人間の身体もそれらの豚、鶏と同じようなものに変質し、彼らと同じ病気にかかるようになってきた、というわけです。この人間の豚鶏(とんけい)化というのは現代の避けられない流れであり、もう簡単には変えられないでしょうね。牛にビールを飲ませ、満腹感を麻痺させてどこまでも食べさせ、筋肉に脂肪が混じる霜降り肉を作るのも同じことです。自然界では筋肉に脂肪が混じることはすべての動物に絶対に起きません。これはもっと恐ろしいことですね。そんなものを食べていれば、人間は牛化していき、ウシインフルエンザだかウシコレラだウシなんだかにかかってまた死ぬ。人間の豚鶏牛化は現代の人間の生活からすれば絶対に避けられない道です。
本来、豚鶏牛らの動物は、それぞれに自然界のなかで医者にも薬品にも世話にならずに健全に生きていく動物性、生物性をもっていたんです。それは当たり前のことで、改めて強調すべきことではないでしょう。動物はみな過去にインフルエンザにかかって、ときには大量に死んできたはずですが、そのたびに抗体や免疫をつくって簡単には死なない体を維持してきました。彼らはときには半年くらい餌を食べなくても生きられる自然の力を具えているんです。それこそが動物性、生物性であり、彼らにとってはごく普通のことです。
人間は冬は大根や蕪やネギを食べ、夏はトマトやキュウリやナスを食べて生きてきました。冬の食物は冬に強く大きく育つだけでなく、それを食べる生き物をも冬に強い体質にしてくれます。夏の食物は夏に強く大きく育つだけでなく、それを食べる生き物を夏に強い体質にしてくれます。骨を強くするには骨を食べるのが一番で、腱を強くするには腱を食べるのが一番だということと似たようなことです。冬の真っ盛りにも養殖生産したトマトやキュウリやナスを食べ、養殖生産したハマチや鯛やブロイラーを食べることは、不可避的に人体を弱くしていきます。養殖生産食物を食べて生きていくことを、私はここでは縮めて簡単に豚化(とんか)と呼びますが、人間の豚化は、20世紀後半からの飽食化に付随して必然的にやってきた社会の変化です。人間は豚化によって間違いなく破滅の道を邁進していると思います。しかも皮肉なことにこれは自ら招いた破滅の道ですね。
その破滅がどういう道をたどるかは、容易に察せられます。ブタインフルエンザかトリインフルエンザか知らないが、××インフルエンザがやってきて、人間がバタバタと死んでいく。ガンでも心臓病でも糖尿病でもあまり変わりはないです。それが神の裁きだから、と言う人もいるでしょうね。だが私はそうは言いません。そうではなく、人間が自ら墓穴を掘る道を選んでいるだけなんです。空気や水を汚し、緑地を減らし、人口を激増させ、養殖生産食物を食べて人間自身の能力を減退し、人間の大量死の可能性を増やしているだけなんです。それを神の裁きと呼びたければ呼べばいいでしょう。神が安っぽくなるだけですよ。原因も結果もはっきりしていて、神をもちだすほどのことでもない、神の裁きと呼ぶにはあまりにも人為的で、低次元の問題です。
人間の豚化を防ぐためには、養殖生産そのものをやめななければならないでしょう。しかしそれには時間がかかります。こんな簡単なことでさえ人間はなかなか理解しないから、養殖生産を禁止する法律が世界各国の国会を通らないかぎり、養殖生産はなくならないでしょう。たぶんそれには50年、100年か、もっとかかるかもしれません。もしすぐにでもこの事態になにか手を打ちたいと思う人がいるならば、そういう人は個人で対処するしかないですね。養殖生産物を一切食べないことです。いま養殖生産化していない肉類はないに等しいですから、まずは肉類を食べないのが第一ですね。私は肉類を一切食べなくなって10年くらいたっています。幸い、非養殖生産の魚と野菜を食べて生きることは、今のところまだ可能です。
人体の組織は3年ですべて入れかわると言われます。養殖生産物を一切食べなくなっても最低3年はたたないと、組織は入れかわってくれないんです。しかし3年で入れかわっても、まだ体質はそうすぐには変わらないです。さらに数年はかかるかもしれないですね。だから私は養殖生産物を一切食べなくなって5年はたたないとあまり効果はないと書きました。多分そうでしょう。私はどういうわけか今までに一切のインフルエンザにかかったことがないです。養殖生産物を一切食べなくなって10年ぐらいたつ私はいかなるインフルエンザにもかからないと思っていますが、ホントにそうかどうかは判りません。
確かなことは、人間が増えすぎていて、より見てくれのいい大きく安い食物をひたすら求め、そのためには不可避的に養殖生産に頼り、自らの身体を豚化させてきたということです。種の増えすぎは必ず種の激減を招き、そういうサイクルをくり返して生物は進化してきたんです。しかしこの場合は少し違いますね。人間の豚化は自らの手でなされたという点が、今までの生物の繁栄と衰亡の歴史とははっきり違うわけです。人間の豚化は人間を破滅に追いこんでいます。しかも自らの手で追いこんでいるところが、面白いと言うか、不可解と言うか、どうにも悲惨でバカバカしくやりきれない点です。
人間の豚化と言うと、豚くんは怒るかもしれないですね。豚だって本来は自然でたくましく生きてきたわけですから。失礼な話しだ! ではWHOにあやかって、僕も呼称を変えましょうか。人間の豚化ではなく、人間の養殖生産化でどうでしょう? ちょっと迫力に欠けるけれど、人間の養殖生産化は間違いなく人間の終わりです。The End!
- by ジャズクラブFAROUT-ファーラウト-
- at 2007年05月08日

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